建築石材の実例集.1 「美術館の噴水」

とある街の、故人の名を取った著名な美術館の正面噴水周り。
オープン以来の経年変化により、たまりにたまった汚れがスケール化(固着)。
この汚れと水垢、それにサビなどの除去を行いました。

対象は、御影石(鏡面仕上)。 開館時には常に噴水が出ているのに過去に一度もケアーは施されず、高価な御影石も当初の光沢を留めず、全てサビ色、という悲惨な状態でした。
担当者はというと、日頃気にはするものの噴水(循環式)というデザインからしてもこれは致し方ない、と諦めていたそうです。

「美術館の顔です。きれいにしましょう!」と、私。
「えっ!!これってとれるんですか?」と担当者さん。
「はい、やってみましょう!」「じゃ、上司に相談しまして・・・」
ということで、晴れた一日、噴水を止めていただき、以下の手順で施工することになりました。

  1. 養生(必要個所)
  2. 清水による洗浄、拭取り
  3. ケミカル塗布=湿潤→浸透→(汚れの)乳化→暫く放置(汚れ分散のケミカル効果を促すため)
  4. 反応を確かめパッド(赤)を用いて清水で洗浄→十分に拭取り、前項3・4の作業を二回ほど繰り返し、バキュームで吸引
  5. 完了後、浸透性保護剤を塗布

噴水 水垢の汚れ 噴水 水垢の汚れをクリーニング
施工前 施工後

類似事例: 人工滝変色除去1 人工滝変色除去2

メンテナンスの仕事とは、日々、歩き、車窓から散味できる範囲に限っても、言ってみれば限りなく存在するように思われます。
「汚れないものなど無い。石も日々汚れている」のです。

でもあきらめないで!石の汚れやシミは、きれいになるのです。
汚れは何も石に限ったことではありませんが、スクラップ&ビルドなどというバブル華やかなりし時代の思考から脱却すべき今、「良いもの(素材)を、より良く長く利用・使用すること」に誰もが関心を寄せ、価値を見出し始めています。
まさに「事の本質」だと思うのです。

そこで「石のケアー、汚れ・シミの除去」 皆さんも、もうあきらめていませんか?

※ 石材呼称は、御影石、大理石、ライムストーン等の通称に従います。


建造物の外壁や床などの経年劣化、綺麗に磨きます!

今まで、落ちなかったシミや黒ズミの劣化汚れ・油性スプレーなどの落書きも消します!

石材洗浄はリフォームするより、早く安くお手軽です。
まずは、石材クリーニングの実績 → 施工事例集をご覧下さい。

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出版書籍
書籍「石の汚れ、あきらめないで」
石物語 石材ケアの今
石の汚れあきらめないで!
著者:新田倖石
発行:日本石材工業新聞社
価格:4,000円
内容:石材ケアの現状と事例集。石材店・墓石店のプロ用「石材ケア マニュアル」
石の汚れの知識と石材の簡易辞典、石材業必見の一冊