石材実例集.31 「噴水や人工滝のサビ・水垢の変色」
□月○日 我がドレストン会のお若いご担当者の新しいスキルが拝見できる案件です。当会へご入会希望の方で、作業や施工などご不安な方はご参考にして下さい。
その余裕あるたたずまいからして、今では懐かしい・・・、とさえ思える、東京は麹町に屹立(きつりつ)する著名な高層オフィスビルです。定礎石には平成元年11月と刻まれたそのビルの広い屋外エントランスおよび屋内ロビーから眺望できる、デザインされた人工滝の全面に経年に渡り噴出し、スケール化してしまったサビ色変色現象の除去です。
御影石、コブ出し仕上げの面はサビ色に赤茶けて、他の壁面素材の色相と比較しても、「何とかならんものか!?」と思わずにいられません。
「定期的に専任清掃業者に依頼し洗浄してはいたようなんですが・・・」、例のお若い担当者自身、打ち合わせ等でこのロビーに併設されたカフェを利用するたびに気にはしていたといいますから、今回は、まさかの自身の「ケア」案件なのでした。
施工前 施工後
- 除塵、必要箇所を養生
- 清水で、たっぷり洗浄し、一旦乾燥させる
- サビ色除去専用ケミカルを塗布
- 経年のスケール化した汚れのため、間をおきながら上記3番の作業を2〜3回繰り返し行う
- サビ色除去を確認したら、中性の専用洗浄剤でたっぷり塗布した後、清水で綺麗に洗浄し、乾燥
※ この施工手順は、石材ケア事例集「石の汚れ、あきらめないで!」(平成17年11月・日本石材工業新聞社刊)の最初にあります、1番の事例とほぼ同様の手順ながら、今回は保護剤の塗布はありませんでした。
「正直いうと、常駐しているビル管理者に直接営業かけたのは初めてだったので、その時は心臓もバクバクものでした・・・。 これ、ボクがやったんですよ〜
って、今度から打ち合わせとかできますよね!」とガッツポーズも決めてくれました。
実をいうと、この成果を見たオーナーより、もう一つの人工滝のサビ色変色現象の除去も仰せつかることに・・・。
人工滝変色除去2
都心の超有名ビルの人目につく場所でのケア、何とも貴重なチャンスを二度もゲットできることになったわけです。
「石は意思」「石は石」。そう私たちの「ケア」ターゲットは、「石材」なのです・・・。あきらめないで!
※ 石材呼称は、御影石、大理石、ライムストーン等の通称に従います。
日本石材新聞 掲載記事
日本石材新聞(2015/6/25)
今回の石材のサビ
の記事が掲載されました。
建造物の外壁や床などの経年劣化、綺麗に磨きます!
今まで、落ちなかった石材のシミや黒ズミの劣化汚れ・油性スプレーなどの落書きも消します!
石材洗浄はリフォームするより、早く安くお手軽です。
まずは、石材クリーニングの実績 → 施工事例集をご覧下さい。