建築石材の実例集.15 「トイレ床石のシミ抜き」
○月□日 ネーミング、そう石材関連の名称の中で時々「ふむ」と思わせる粋な名前に接すると、精進を重ねた先達の歴史を垣間見る思いがします。
例えば「黙(だんまる)」、「羽目(はめ)」、「花崗岩(かこうがん)」などなど。
今回は、汚垂れ石(おたれいし)と呼ばれる、男子便器下に貼る、通常は御影石(鏡面)のケアです。
時折大理石の施工が見受けられますが、場所を考えれば慎みたいものです。
ただ今回の物件は、汚垂れのそれではなく、新設にあたってのいわゆる第3次汚染でした。誰が何時何をどのように汚損したのかを探しあぐねたゼネコン監督氏から、施工担当をした石材業者への依頼です。
「まったく!」というような困惑状態になっている中で、原因として明らかなのは、素材そのものから、ということではなく外部からもらったものということくらいでした。
厄介の極みでしたが、私も自分の持てる引き出しからあれこれ探して試してみることにしました。
施工前 施工後
- 埃を取り除き、必要箇所を養生します。
- ケミカルの塗布テスト(弱アルカリ性から徐々に)
- 市販のカートリッジバーナーで過熱し、ウエスシップをして様子を見ます。
- 汚れの吸い上げ状況を確認して、清水で洗浄、乾燥させます。
男子トイレという狭い空間での出来事でしたが、お互いに諸行為にあたっては充分な気配りをして、ミステイクなく汚垂れのなきよう?
類似事例 建築施工事例.44 トイレの汚垂れ
※ 石材呼称は、御影石、大理石、ライムストーン等の通称に従います。
建造物の外壁や床などの経年劣化、綺麗に磨きます!
今まで、落ちなかった石材のシミや黒ズミの劣化汚れ・油性スプレーなどの落書きも消します!
石材洗浄はリフォームするより、早く安くお手軽です。
まずは、石材クリーニングの実績 → 施工事例集をご覧下さい。