建築石材の実例集.7 「マンション床洗浄」
「1日で綺麗にしてヨ・・・。翌日は最終完了検査なんだよね!」とは、担当ゼネコン監督氏のご要望です。
この事態を事前に知らされた出入りの石材メーカーさんは、変質、色相を検分し、建築中にいずれかの業者がこの部位に「油のようなもの」を落滴したとの判断で、溶剤混入のクリーナーでシップした由ですが・・・。特にそのシップの後の状態だけが他のダメージ部位と異なり、「ライムストーンの框石」に白い粉の付着が散見できました。
街の中心に建設の、高級マンション居室玄関に現れた、「框(かまち)石」黄変変質現象の除去依頼です。
タイミングとしても、今更取り外してリニューアルするにはあまりに時間を取られ、リスクも伴います。 「何とか、ケア・メンテナンスで・・・」お相成った次第です。
施工前 施工後
- 除塵、必要箇所を養生
- たっぷりと清水で洗浄
- 専用アルカリ洗浄剤を、その希釈度合いを考慮して塗布します
- 反応を確かめながら、専用中性洗浄剤を繰り返します
- 清水でたっぷり洗浄し、乾燥させます
※ 吸水性の高いライムストーンには、洗浄過程で細孔に余分な汚れのもとなどが吸着されないように、充分注意します。特にこの度のような、完成している部屋などの建築物には必要なポイントです。
さて、変質部位の除去後、今後のダメージを必要最小限に抑えるためにも、全室の框石に浸透性保護剤の塗布をお奨めしました。が、本案件では、ご予算などタイミングが合わず、ご担当者もつくづくその必要性は感じながらも、今回は見送りとなりました。残念!
※ この度もまた、どうしてこのように変質されたのか不明な案件でしたが、少なくとも施工完了後、日常の養生等を十分にされることにより、こうした事態を防ぐことができるに違いありません。お忘れなく・・・
※ 石材呼称は、御影石、大理石、ライムストーン等の通称に従います。
建造物の外壁や床などの経年劣化、綺麗に磨きます!
今まで、落ちなかったシミや黒ズミの劣化汚れ・油性スプレーなどの落書きも消します!
石材洗浄はリフォームするより、早く安くお手軽です。
まずは、石材クリーニングの実績 → 施工事例集をご覧下さい。